Zoo-Z

「Zoo-Z」の世界観

人は猿から進化した。
そうして人は、地球上に生きる
動物の王となった。
しかし、その歴史の裏側で、他の動物たちも
密かに進化を遂げていたのだ。
人型もとれる彼ら……化人(けにん)は、
猿から進化した人々の中に潜みながら、
今日も生きている。
新たな王となるべく画策するもの。
ひっそりと、静かな生を望むもの。
猿の王を裏から操ろうとするもの。
共存を目指して動くもの……。

それら全ての命が紡ぐ、
これは新たなWILDLIFE。

化人(けにん)

  • 猿以外の動物から進化した、ヒトを模した人々のこと。長い歴史の中で既に純血種は絶えており、今を生きるのはヒトと交わった末裔たちである。大抵は因子を持っていても覚醒することはなく、ヒトとして生を終えることが多い。だがしかし、ごく稀に先祖返りをして覚醒することがあり、そういった人々が化人と呼ばれる。
  • 化人は、生まれながらに覚醒している者が大多数だが、稀に生命の危機など極限状況において後天的に覚醒する者もいる。
  • 化人共通の本能として「化人であることをヒトには知られてはならない」と考える傾向がある。これは、ヒトを生存戦略における最大の敵、脅威とみなす動物的本能のためだと言われており、化人社会においても絶対的な社会規範となっている。
  • 化人は自分が因子を持つ動物とは、ヒトよりも進んだ意思疎通が可能である。そのレベルは個人差がある。
  • 化人同士は互いの存在を感じ取れる。また、例えば大型肉食獣因子の化人と草食動物因子の化人の間では、ヒトには感じられないプレッシャーをかけたりすることもできるが、自重するのが化人としてのマナーである。

本性(ほんしょう)

  • 化人用語では「覚醒した動物の種類」のこと。

本能(ほんのう)

  • 化人用語では「本性由来のヒトでは持ちえない能力」を指す。
  • 英語の『本能』という意味の単語であるInstinct(インスティンクト)からインストと呼ぶ人もいる。
  • 本能の種類によっては、超人的な力を発揮できることもある。例えば犬のような驚異的な嗅覚の鋭さを持っていたり、例えばクジラのように長時間水中で息が出来たり、例えばタカやワシのようにヒトの数倍の視力があったりする。
    ただし便利なことばかりではなく、本能によってヒトに紛れる日常生活に支障をきたしている者も少なくない(物音に過剰に反応してしまう、一定条件下で興奮状態になる、など)。また、本能を意図的に解放、使用することには大きなリスクが伴うとされており、過度に使用した場合はアンスロという現象(後述)が起こる可能性がある。
  • 本能をどの程度使いこなせるかには個人差があり、全く使えないものから、自在に使いこなせる者まで、同じ種の化人同士でも人によって異なる。

Unthrock(アンスロック)

  • 通称:アンスロ。化人が人の姿を捨て、完全に本性である動物の姿に戻ること。滅多に起こらない稀な現象である。言葉や理性もなくなり、二度と人の姿には戻れない。この現象を、窮屈なヒトの社会のしがらみからの解放であり、祝福であると捉える者と、遺伝子の呪いだと捉える者とで、化人の間でも意見が分かれている。
  • もとは“Anthro(アンスロ)”=擬人化という意味の英語スラングをもじった言葉。Un(否定・不可能)、Lock(ロック・固定)。つまり人の形を留めることができずに固定されたものという意味。
  • アンスロの最終段階は、本性である動物の身体的特徴が外見に現れるようになる。この段階に入ったら、あとは進行を遅らせる努力をするしかないが、それに関する効果的な対処法は見付かっていない。

警視庁生活安全総務課
生活安全対策特別捜査隊

  • 通称:動物園。
  • 化人にまつわるあらゆる事件を担当する、化人の職員を含めた専属チーム。しかし、化人の存在自体がトップシークレットであるため、事情を知らない一般同僚たちからは、厄介者の吹き溜まり、左遷人事の行き先、窓際部署だと思われている。
    階級的には藤堂がトップだが、彼が職務放棄状態にあるため、組織図上は川田がトップになっている。

Squad(スクワッド)

  • 新宿西口界隈を縄張りとする若者グループ。行き場のない若者たちが集っている。実はリーダーのカオルがシャチの化人であり、メンバーにも何人か化人が含まれている。

虎狼会(ころうかい)

  • 新宿に拠点を置く暴力団。昔堅気の義理堅い気質で地域住民の顔役、相談役と目されている。最近は、荒っぽい新興系の組織や若者グループに押され気味である。

喫茶キバタン

  • 新宿東口にある歴史を感じる喫茶店。マスターはキバタン(オウム)の化人である木場宗一郎。よって化人が集う社交場になった。
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